大阪・奈良漢方研修旅行

OSAKA&NARA

研修1日目前半

2022年10月15日

澤村 理英

2022年10月15日(土)、16日(日)の2日間で大阪府、奈良県にて医学、薬学に関する神社仏閣、歴史的史跡を訪ね、偉人について学び、民間最古の薬草園、日本最大級の生薬の卸問屋を見学しました。

その中の第1日目前半について報告します。

第1日目前半 出発~梅田スカイビル(昼食)~少彦名神社、くすりの道修町資料館

出発

熊本駅から出発しました。

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梅田スカイビル(昼食)

熊本駅から新幹線にて新大阪駅に到着後、昼食の為、貸切バスにて梅田スカイビルに移動しました。

移動中はバスガイドさんによる大阪の土地や地名の成り立ちについての解説を聞き、バスの中から街の風景を楽しみました。

梅田スカイビル到着後は最上階の貸切スペースにて、中国料理店「燦宮」の料理をいただきました。

大阪湾に繋がる淀川を眺望しながら紹興酒、中国茶、フカヒレの姿煮などを堪能しました。

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少彦名神社

梅田スカイビルから道修町への移動中も大阪の歴史、神社仏閣に関する知識豊富なバスガイドさんによる解説があり、とても勉強になりました。

道修町は薬の町として知られ、少彦名神社のある通りは、小野薬品工業や塩野義製薬、住友ファーマ、田辺三菱製薬など日本を代表する大手製薬会社や薬問屋が軒を連ねています。

日本医薬総鎮守、病気平癒・健康成就の社である少彦名神社は地元では「神農さん」としても親しまれており、日本医薬の神様「少彦名命」と中国医薬の神様「炎帝神農」が御祭神として祀られています。

少彦名神社の参道には「薬」と書かれた提灯と大阪家庭薬協会の製品が展示されていました。

展示製品には全国区で知られている薬から地元で長年親しまれている風邪薬などがありました。

参道を抜けると拝殿に飾られた大きな「張子の虎」が出迎えてくれました。

張子の虎は江戸時代にコレラが流行した際、病除けの丸薬(虎頭殺鬼雄黄圓)とともに配られ、今でも家内安全無病息災のお守りとされているそうです。

参拝後、社務所にて御朱印やお守りを購入しました。

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くすりの道修町資料館

少彦名神社の社務所内にある「くすりの道修町資料館」を見学しました。

現在は新型コロナウイルス感染症対策のため休館中ですが、特別に入館させていただきました。

道修町の成り立ちに関する貴重な資料や手作業で製剤していた時代の器具、昔の薬のポスター、看板、実際の製品や生薬標本が展示されていました。

現在でも販売されている薬の昔の姿に今の姿を思い浮かべ、歴史と進歩を感じました。

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2日間の研修旅行を終えて

今回の研修旅行では教科書でしか知らなかった医学、薬学の歴史について、史跡やその土地を訪れることでしか得られない知識や感動を得ることができました。

また、国内外の生薬の買付、卸に携わる方の生の声を聴き、実際に加工工程や生薬畑を見学させていただき、大変貴重な経験を得ることができました。

研修旅行を企画、同行して下さった皆様並びに訪問先にてご対応いただいた皆様に心より感謝申し上げます。